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変わりゆく教育のスタイルについて

教育にはお金がかかりますが、かけた費用に対してどれだけの効果が得られたのかを、定量的に図るのはとても難しいです。志望校に合格すること、就職すること、立派な人格が備わることなど、ゴールの設定の仕方次第で成果もまた変わってきます。そしてわが子可愛さという論理だけでは語れない心理が働くために費用のかけ方に冷静な判断を下すことが容易にはできなくなってしまいます。親が熱心であれば幼児の頃から教育が始まり、長ければ大学院まで学費をかけることになります。その費用は1000万円では済まず、働き手が一人の場合は子供の成長のために収入の多くをかけることとなり、子供の成長が家庭の中心となっていきます。教育の成果とは何なのかを総じて述べるのは非常に困難を伴いますが、私はやはり人格の形成だと思います。生徒は教育を受ける過程で、周囲の友人や様々なタイプの教師と学問や学校生活を通じて、多くの刺激を受けて自分の考え方に磨きをかけていきます。周囲と切磋琢磨し困難な状況に直面する際に助言を求めたり、議論を戦わせたりと相互のやりとりを通じて、人としての身の振舞いや問題への対処の仕方を体得していきます。受験で志望校に合格したり、目標としていた企業へ就職できるということは素晴らしいことですが、それはあくまで結果です。結果に至るまでにその子を律し、ゴールに至るまで努力を継続させる動機づけやアプローチへの支援を行うところに本当の価値があります。グローバル社会となり、日本の学校の在り方も見直されてきています。従来の授業のように教師が一方的に生徒へ教える授業のスタイルは見直されていて、双方向の授業形式である、アクティブラーニングというのが現場でも導入されています。生徒間で疑問に思うことをぶつけあい、全員で答えを見つけようとし、教師は答えを教えるわけではなく、考えを進めていくことに対してサポートをします。世の中の変化が激しい時代には唯一の答えはありません。皆で知恵を絞ってその時により良いと思われる方法を実行することが重要で、そのことを実践する上で役に立つ授業が学校でも行われています。

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